Q.9 『水いぼ』は取った方がよいのでしょうか、取らなくても良いのでしょうか?
A.9 選択は保護者がすることになります。
積極的に取ってしまうと言う考え方の理由は、人にうつること、いぼの周りは湿疹化しやすく掻きこわして化膿し傷を残すことがある、保育園、学校では治るまでプールに入れてもらえないなどです。取らずに自然に治るのを待つべきだと言う考え方の理由は、日常生活では人にうつすことがない、長くかかっても自然に治るものを無理に取る必要はない、取った後の傷を掻きこわしたりして化膿し傷跡を残すことがある、子供に病院恐怖症を植え付ける、さらに取ると言う立場の医師も全身に無数に出来ている子供の「水いぼ」は取らないが、それは本来病気と言うものは重ければ重いほど治療を要すると言う一般通念に反し保護者の理解が得にくいなどです。
このように2つの考え方があるわけですから、実際には診察を受けた医師の考え方を聞き、納得のいく方法を選んでいただくことになります。

尚、動物実験で「水いぼ」を伝染させる実験をした研究者がありましたが簡単にはうつすことが出来なかったと言います、とは言えプールの水、ビート板等の器具からの伝染の可能性は高く、常時、水の入れ替えをしているプールでは伝染のおそれはないと考えられますが、保育園のビニールプール、単純に水を循環させ消毒液を使っているプールでは「水いぼ」のウイルスには無効なばかりではなく、水や消毒液で皮膚が柔らかくなり、体脂が取れてうつりやすくなります。
また飲み薬や冷凍凝固による治療法は効果が確実ではありません。

人間は生き物であり、機械の修繕をするわけではありませんのでどの観点からしても絶対正しいと言い切れる対処法はありません、病気にしても、登校拒否にしてもこと人間に起こるトラブルに絶対の正解はないことをインフォームドコンセントの時代には知っておいて頂きたいと思います。正しい情報を得て選択する、それは保護者です。
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