Q.14 熱で「ひきつけ」を起こした時にはどう対処したらいいでしょうか?
A.14 あわてないことが肝心です。
「熱性けいれん」(熱による「ひきつけ」)は6ヶ月から2才くらいまでの子供に多く、4〜5才くらいになるとあまり起こらなくなります、すべての子供の5〜10%は「熱性けいれん」の経験を持つと言われています。
また、「熱性けいれん」を起こした子供の75%は生涯にその1度の発作だけで終わります。

我が子が「熱性けいれん」を始めて起こしたときには誰でもあわてるものですが、殆どの場合自然に回復しますので、下記をお読みいただいて落ち着いて対処して下さい。

準備、心構え
お子さんに熱っぽさを感じたら、「熱性けいれん」を起こしたことのある子供で「けいれん予防」の薬を持っている方は医師の指示どおりの方法で早めに使用して下さい。また「熱性けいれん」は熱の高いときに起こるのではなく、高くなるときに起こりますので、暑がっているのに布団を掛けたり、厚着をさせ、また暖房を使ったりすることはよくありません。これは「熱性けいれん」のないお子さんでもおなじことです。また「熱さまし」を使ってあまり下げ過ぎますと、「熱さまし」が効かなくなったときに急激に体温が上がり、「けいれん」を起こしやすくします、所詮、熱さましでは「けいれん」は止められませんし予防もできません、従って、医師の中には「熱性けいれん」のあるお子さんに「熱さまし」を使用することを禁止する人も居ます。(参照.A.3
手足が冷たく、体が熱いときは大人で言う「さむけ」の時期で、「これから熱が上がりますよ」と言うサインです、すなわち「けいれん」を起こす可能性が高い時期と言うことになりますので、「けいれん」を起こしたときに必要になる時計を用意し、子供から目を離さないようにして下さい。この時期には手足のマッサージ、手足にタオルを巻くなどして血液の循環がスムースになるように看病して下さい。また親が「いらいら」しますと子供の精神状態に悪い影響を与えますのでその点にも心配りをお願いします。
「けいれん」が起こったら
1.時計を見る(「けいれん」の持続時間を見ておく)。

2.衣服をゆるめる(首の回り、上着、ベルトの締まりはないか)。

3.「けいれん」中に吐く事がありますので吐物が気管に入らないように体、顔などを軽く横に向けて静かにねかせる。

4.静かな環境を作る
名前を呼んだり、揺すったりしない、昔は舌をかむといけないからと言う理由でタオルや割り箸を口に挟んだものですが、舌を咬むことよりも挟んだ器具を食いちぎったものや器具の挿入でかけた歯が気管に入ったりする事の方が頻度が高く、生命に対する危険が高いので絶対にしないで下さい、騒音や強い光はさけて下さい。

5.「けいれんの薬」(通常は座薬)をお持ちの方でまだ使っていない場合は使用して下さい。

6.「けいれん」がおさまるまで「けいれん」の状態を観察して下さい、突っ張っているのか、ガクガクしているのか、手足の状態は、のばしているか、曲げているのか、それらが左右対称であるか、白目を出しているか、目の向きはどうかなどなどです。 多くの場合は5分以内におさまります。
救急車を呼ぶべきケース(まれなケース)
1.「けいれん」が5分たっても止まらない場合
2.「けいれん」は5分以内でおさまるが、短時間で繰り返し「けいれん」を起こすとき
3.「けいれん」は5分以内でおさまり、繰り返さないが、意識が15分しても戻らないとき(「けいれん」後、眠ってしまうこともありますが、「けいれん」がおさまってから10分たってから名前を呼んだり、頬をつついたりして反応があるかを確かめます、判断が付かないときには医師に相談します)
以上に該当するときには、現在受診中の医師から、こうしたケースでの指示がない限り、その医師が診療中であっても速やかに救急車を呼んで入院体制のある病院に行って下さい。(その際、状態が落ち着いてから、あるいは次回受診時、その医師への連絡はしておきましょう)。
――――――――――――――――――――――――

熱のあるときに「けいれん」を起こしたからと言って「熱性けいれん」とは決まっていません、熱を出す原因となっている病気自体が「けいれん」を起こすこともありますので症状は軽くても、「けいれん」が落ち着いてから必ず医師の診察を受けて下さい。
目次へ戻る】【検索へ戻る