Q.28 手足口病とはどんな病気なのでしょうか?
A.28 乳幼児、学童を中心によく診られる病気です。
【原因】
何種類かのウイルス(ウイルス)が原因になります、最も多く見られるのはコクサッキーA16による手足口病です、エンテロウイルス71、コクサッキーA10などのウイルスによって起こることもあります。

【潜伏期間】
体にウイルスが入ってから症状の出るまでの時間は3日〜6日と言われています。

【伝染経路】
風邪の仲間ですので鼻やのどからの分泌物や便に排出されるウイルスが、経口(よだれ、食器、おもちゃ)・飛沫(咳、くしゃみ)・接触などによりうつります。

【症状】
風邪の仲間ですから、発熱(微熱〜39.0℃)、軽い咳、くしゃみなどが見られることがありますが、熱を始めとした風邪症状のないことが多いようです、特徴的なことは、手のひら、足の裏、口の中に中心が水疱でそれを取り囲むように皮膚が赤くなる1〜5mm程度の丸い発疹(ほっしん)、口内疹(口内炎...よだれが増える)が見られることです、発疹は手足のこう、ひざ、ひじ、お尻などにも見られます、通常、痛みはありませんが、年令が上がるに連れ、特に手のひらに軽い痛みを訴えることもあります。これらの発疹は5−7日で消えますが、口内炎が後に残ることもあります。
また、時に発疹は手、足、口の内1ヶ所または2ヶ所にしか見られないこともあります。
症状は概して軽い病気ですが、口内炎が舌の周辺に出来たときには痛みが強く、飲食がしにくいこともあります。
また、エンテロウイルス71ではまれに無菌性髄膜炎や脳炎などの重症例や死亡例もあります。

【治療】
特別な治療はありませんが、一般の風邪症状が強ければそれに対する投薬、口内炎がひどく飲食が出来なければ「塗り薬」、脱水があれば点滴、髄膜炎がひどければ入院して対症療法などなどですが多くの場合治療は不要です、尚、掻きこわしたりしない限り皮膚の塗り薬は有りません。

【病気を人にうつす期間】
人に手足口病をうつす期間は、症状が出る直前から5週間(「のど」からは1〜2週間,便で3〜5週間)もあると言われています、従って、多くの場合病状は軽く、症状の有る期間だけを隔離にしてもあまり意味がないと言うことと、かなり多くの不顕性感染児(症状が出ないでウイルスをまき散らす児)は放置されているのに、症状の出た者だけを隔離しても意味がないとの考え方が一般的です。このため学校保健法施行規則では登校停止期間が曖昧となっています。現在は、集団単位(学校、保育園など)でなんとなくバラバラの基準できめられています。
『しかし、口内炎がひどく脱水を起こしたり無菌性髄膜炎で入院するようなケースもあり、日本には現在はあまりない(やがて蔓延するおそれはある)コクサッキーBによる手足口病は心筋炎を起こし死に至ることもあるので、一括りで手足口病は隔離をしなくても良い軽い病気と言う考え方は国際化、気象の変化などを考えると少し乱暴な気がします。
一方、不顕性感染児の存在や元気で何の病的症状を持たない子供を長期間隔離しておくことには親や学校、保育園などの抵抗は大きいようです。実用的には、2週間の隔離、手に水疱が出来ているときには鉄棒の禁止、5週間のプール禁止が妥当と考えられますが、重症化する手足口病が流行しない限り、実施出来ないでしょう。』


【その他】
手足口病に罹ると、多くの場合は免疫が出来ますが、始めに述べたように、原因ウイルスが数種類ありますので、罹ったウイルスと違う型のウイルスによる手足口病には罹ることがあります。また大人でも免疫がなければ発病します。
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