Q.34 今、妊娠していますが、りんご病に罹るといけないと聞きました、どういうことでしょうか?
A.34 りんご病に限らず、妊娠中は風邪を始めとした感染症にかからないように努めることが大切です。
リンゴ病(伝染性紅斑)はパルボウィルスによる伝染病です、頬がリンゴのように赤くなることが多いのでこの名前があります。2〜12才に多く見られ、7〜9才がピークと言われています。症状は軽く、発疹と軽い風邪症状のみで、通常、治療は必要ありません、また頬が赤くなり診断が付く頃にはすでに伝染力が殆どないと言われています。
風邪と同じように飛沫感染によりうつると言われていますので、りんご病がはやっている子供集団には近寄らないこと、なるべく人混みは避けること、帰宅時や飲食前に手洗いうがいをすること、食材や食器類の十分な洗浄などが予防上大切です、残念ながら予防接種はありません。
潜伏期は17〜25日位で、日本では成人の約30%に抗体があると言われています、つまり成人の約70%は免疫がないことになります、 従って妊婦の約70%は感染することもある訳です。
妊婦がりんご病に罹るとパルボウィルスは妊娠全期間を通じて胎児の未熟な赤血球(赤芽球)を壊し、高度の貧血状態をつくり、胎児水腫(貧血により胎児の心臓がへばるため全身に浮腫が来た状態→心不全、死産、流産)を起こす可能性があります。特にこの傾向は妊娠24週までの間が著明で以後は問題がないという学者も居ます、いずれにしても結果的に流産、死産と言う形を取りますが、奇形を起すと言う報告はありません。 妊婦がりんご病になっても、胎児が感染するのは、りんご病になった妊婦の4〜10%程度であり、胎児水腫を起こす可能性はそれよりさら低くなります。
りんご病による流産、死産よりも、日常生活の中で歩行中や乗り物での事故、風邪に罹ること、腹部の打撲等々、他の理由によって起こる流産、死産の危険率の方が高いことを考えると余り神経質になり過ぎるのは意味のないことと思えます、そうした危険を少しでも回避することに神経を使うことの方が妊娠中のりんご病による流産、死産を恐れ悩むことよりも数十倍重要なことのように思います。
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