Q.50 3才になる子供ですが、歩行中、手を引っ張ったとたんに激しく泣き出しました、以後、腕を曲げようとしませんが、触らなければ痛みはないようです、湿布をして様子を見ていますが病院へ行った方がよいでしょうか?
A.50 症状からは小児肘内障(肘[ひじ]の関節脱臼)が考えられます。
幼児の肘関節は未発達のために脱臼(関節が外れること)が起こりやすくなっています、多くの場合、手を引っ張ったときに起こりますが、肘関節の位置とその時の関節の動きによっては手を使う遊びの時や寝返りを打っているときでさえ起こることもあります。
脱臼が起こると子供は急に激しく泣き出し、上肢をだらっと下げたままの状態になり、肘を曲げようとすると痛がります。
しばしば捻挫と間違われ、湿布などで放置されていることがありますが、湿布では治りません、肘関節をいじっているうちに偶然、整復(脱臼を治すこと)され治ることもありますが、関節を痛める危険や稀に骨折を合併していることもありますので、何もせず、そのままの状態で、早急に整形外科、外科、小児科などで診断治療をお受けになることをお奨めします、脱臼だけであれば、すぐに整復できます、整復できると子供はすぐに肘を動かし、上肢を使うようになります。
小児肘内障は、2〜4才の子供では稀な病気ではありません、大きくなり、関節が発達してくると起こらなくなります。
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