Q.57 4才の子供が偏食で困っています、どうやって治したらいいのでしょうか?
A.57 あせらずに楽しい食事環境を作ることが肝心です。
偏食は同じ食材ではあっても食べなくなった理由、程度、その子にとっての意味合いも千差万別ですから、残念ながら、これが正解と言う解決法はありません、従って下記に述べることを参考にお考えいただき、実施していただくことになります。

まず、理解していただかなければならないことは、偏食の責任は子供には全くないと言うことです、従ってそれを理由に叱られたり、罰を受けることは子供にとって理由もなく理不尽な扱いを受けていることになります、即ち生まれたときから偏食があるのではなく成育の過程で見聞きしたことや体験から偏食を身につけてしまったと言うことです。
【一般に子供が偏食になりやすい環境】
1.親に偏食がある。
2.親が規則正しい食事をしていない。
3.食材に偏りがある(離乳期を含めていろいろな食材を使用していない)。
4.調理方法に偏りがある(煮、炊き、焼き、蒸す、炒る、あぶるなどの加熱法の他に調味料の種類や使い方などに偏りがある)
5.同じ物をあまりにも頻回与えすぎる。
6.好きな物を好きなときに好きなだけ、食べさせるような育て方をした。
7.食事を楽しく食べさせていない(3歳位までの子どもは食べ物を、手で触ったり、スプーンやフォークなどが未だ上手に使えないためにテーブルや床を汚すのが普通なのですが、わかっていても、ついつい小言を言ってしまい食事時間が『小言の時間』になっている)。
8.初めて食べたとき、いやな思いをした経験がある(魚の骨で痛いおもいや病院に行き怖い思いをしたり、熱いものを飲み食いして口の中をやけどをしたなどの経験がある)。
9.食べ物を子どものほしがる物、したいことの交換条件にしている(例えば、『これを食べたらテレビを見ていいよ』のような言い方で食べさせられたものは嫌いになることがある)。

上記とその一部分または、それらの組み合わせが原因となることが多いようです、これらはすべて大人の側に原因がある事柄であり、思い当たる場合には出来る限り、これらの改善を試みて下さい、その上でいろいろな対策を考え実行することになります。

【対策のヒント】
1.同じ食材でもきざみ方、調理法、味付けを、器、食材の装飾などをいろいろ変えて見ましょう。
2.良いことをしたご褒美として与えられたものは好きになる傾向がありますのでそうした機会を利用する。
3.子供が物を食べたときに喜んであげると、言葉で言わなくとも大人の態度を感じ取り、その食べ物を好きになることもあります。
4.やけどや、怪我に気を付けて、一緒に調理をする(自分で作った物は喜んで食べることが多い、その際、『美味しい』というほめ言葉、態度を忘れずに、さらにその場にいなかった家族にもその子が作ったことを教え、家族中でほめてあげましょう)、たまには、調理中に親子でつまみ食いをするのも良いことかもしれません。
5.食事の時間は、幼児にとって『お楽しみ』の時間です、しかったり、無理強いしたりして、楽しさを損なわないようにしましょう。
6.食べこぼしは、叱らず、週一度ほどの注意を介助者が手本を見せる程度にとどめて下さい、食べこぼしの心配より必要量が食べられたかどうかに関心を持って下さい。
7.こどもの食事は一回の食事を完璧にすることにこだわるのではなく、一日あるいは数日単位でバランス良く摂食してくれれば、そのことを喜ぶようにして下さい。
8.幼児は、消化機能が十分には発達していませんし、胃の容量も小さいので3回の食事では必要な量をとりきれないこともあります、その場合には1回摂取量の無理強いをしないためにも『おやつ』を食事と考えて用意しましよう(4回食と考える)。
9.食事やおやつは時間を決めてあげましょう(食事やおやつを不規則にあげることは、偏食やムラ食いを助長するおそれがあります、また、子供の要求のままに食べ物を与えることは、わがままな子供を作ると共に肥満や虫歯の原因にもなりかねません)。

始めに述べたように、上記に当てはまらないケースも予想されます、また、家庭内で解決できない場合もあるでしょう、そんな場合には、各自治体の保健婦、栄養士、掛かり付けの小児科医などの専門家に相談していただくことも必要です、このことばかりでなく、育児の悩みが深刻な場合には人に相談出来るんだと言うことを忘れないで下さい。
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