Q.87 同じ薬をシロップにして出す病院と粉のまま出す病院がありますが、どうしてですか?
A.87 当診療所では下記の理由で原則として水薬(シロップ)での調剤は致しておりません。

1.こどもが自分で、幾日分かを一度に飲んでしまうと言う事故が起こりうる。
2.特に複数の人が飲ませる状況では、目盛りの読み違いが起こりやすい。
3.振り方によって、あるいは薬の種類によっては、沈殿が出来やすかったり、ビンの底に薬が
  こびりつき、飲み始めと終わりの濃度に違いが出やすい。
4.振ると泡が出来やすい薬では、泡が収まるまで待つと同じように沈殿が出来、濃度が均等に
  ならない、また泡を無視して飲ませると細かい薬の粒子は、泡の中にも入っていて、その時の

  泡の分け方によって薬の濃度が一定にならない。
5.家庭での保存の仕方や期間によっては、ビンの口に肉眼で確認できなくてもカビや細菌が
  付き、口内炎や感染症などの原因になることがある。
6.薬によっては時間の経過と共に、味、色、臭いの変化、場合によっては効き目に変化を起
  こす可能性がある。
7.ビンを倒してこぼしてしまった場合、ビンに残っている薬は濃度が適正でないことが多い。

◎水道水を一度沸騰させ、冷やした水でシロップにすれば薬局や病院で作ってもらったシロップ
とほぼ同等のものが出来ます、この場合、お薬の濃度、安定性はむしろ自宅で作るシロップの方
が優れており、一度に全部飲んでしまうリスクも低くなります。


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